資料は語る2023―鉄道と文学
2023年度の講座「資料は語る」を4月より開講いたします(後期:9月開講)。
今年度は、「鉄道と文学」というテーマで、鉄道を描いた文学作品や文学者の鉄道の旅をとりあげます。日本における鉄道開業150年を経た今、近代文学の中の鉄道にあらためて光を当てます。
前期・後期各3回で、それぞれのテーマに造詣や関心の深い研究者の先生をお招きします。会場には各回の内容に関連する貴重資料を展示し、講師の先生方にはこれらの資料を用いながらお話をしていただきます。
会場:日本近代文学館ホール
前期
二葉亭四迷とシベリア鉄道
日時:2023年4月15日(土) ※定員に達したため、申込受付を終了しました(2023.4.4)
講師:高橋修 共立女子短期大学教授
二葉亭四迷がシベリア鉄道でペテルブルグを目指したのは1908(明治41)年7月2日。十日余りの旅程だった。しかし、帰途は一月余りをかけた船旅となってしまった。大阪朝日新聞の記者として派遣された二葉亭の足跡を追う。
菊池寛と満鉄
日時:2023年5月20日(土) ※定員に達したため、申込受付を終了しました(2023.4.18)
講師:山口政幸 専修大学教授
九百枚近い“大作”と言われる菊池寛の『満鉄外史』(昭和18年)は冷遇された作品であるが、国策巨大企業としての満鉄を、その成り立ちから丹念に追った労作であるのは間違いなく、様々な問題を与える好個の題材となっている。
芥川龍之介の小説と鉄道
日時:2023年6月10日(土) ※定員に達したため、申込受付を終了しました(2023.4.4)
講師:篠崎美生子 明治学院大学教授
芥川が活躍した1910~20年代、首都圏の「国鉄」は蒸気機関車から電気機関車に変わりつつありました。そのような背景を合わせ読むとき、「蜜柑」や「歯車」などから、どのような発見があるでしょうか。ご一緒に探してみましょう。
後期
内田百閒「阿房列車」
日時:2023年9月16日(土) ※定員に達したため、申込受付を終了しました(2023.4.18)
講師:尾方一郎 一橋大学教授
内田百閒の「阿房列車」シリーズ、紀行文のようで小説のようなその不思議な味わいの秘密を、時刻表や地図、そして周囲の人々の証言などの資料にも触れながら探っていきます。
伊藤整における北方と鉄道―『若い詩人の肖像』を中心に―
日時:2023年10月21日(土)
講師:飯島洋 金沢大学准教授
理論、創作の両面で小説の方法を追究しつづけた伊藤整の自伝的小説を取り上げ、そこに描かれた北方の地を走る文明の利器が、作品世界で持つ意味について考えます。
新感覚派と鉄道の旅
日時:2023年11月18日(土) ※定員に達したため、申込受付を終了しました(2023.6.29)
講師:十重田裕一 早稲田大学文学学術院教授・国際文学館館長
川端康成の「雪国」、横光利一「旅愁」をはじめ、新感覚派の作家の代表作は、鉄道の旅なくしては生み出されることはなかった。それはなぜか。日本近代文学館所蔵の貴重な資料を読みながら、皆さんとその秘密を探っていきたい。
※開催時間はすべて14:00~15:30
受講料・申込方法
受講料
各回2,200円(会員2,000円)
全期間券・3回券の販売はおこないません。
申込方法
メール・おはがき・ファックスで下記の宛先へ
①お名前 ②郵便番号・ご住所 ③電話番号 ④受講希望回
を明記の上、講座前日までにお申し込みください。
定員に達した場合は、当館ホームページでお知らせいたします。
受講料は講座当日に正面受付でお支払いください。
・メール
kataru☆bungakukan.or.jp
☆を@に代えてください
・おはがき
〒153-0041
東京都目黒区駒場4-3-55
日本近代文学館 「資料は語る」係
・ファックス
03-3468-4185
また、お電話(03-3468-4181)でもお申込を受け付けます。
新型コロナウイルス感染拡大防止のためのお願い
・受講の際は必ずマスクをご着用ください。
・入室前及び退室後には、石鹸による手洗い/アルコール消毒液等による手指消毒の徹底をお願い致します。
・咳エチケットの徹底をお願い致します。
・講義中の窓開けによる換気等の感染対策を実施致します。
下記フォームから資料請求が可能です。講座チラシをお届けいたします。