資料で読む「東京文学誌」Ⅲ
2021年度に延期致します
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2020年度に開催を予定しておりました講座「資料は語る 資料で読む東京文学誌』Ⅲ」は2021年度に延期いたします。
2021年1~3月への延期を発表しておりました今年度前期講座(当初予定2020年4~6月)については2021年4月以降に再延期となります。
2021年度の日程はこちらをご覧ください ⇒ 講座「資料は語る」2021〈資料で読む「東京文学誌」Ⅲ〉
原稿・書簡・書籍・雑誌などの資料から近代文学を掘り下げる当館ならではの講座です。今回は、2013年度・2016年度に開催し好評を博しました「資料で読む『東京文学誌』」の第三弾として東京にゆかりのある文学作品や文学者をとりあげます。毎回、講座の内容に関連する当館の所蔵品を特別公開いたします。
ご都合にあわせて、全6回、前後期3回、1回のみのお申し込みが可能です。
開催予定に変更が生じた場合は当館ホームページでお知らせいたします。
会場:日本近代文学館ホール
前期
永井荷風『日和下駄』の東京 ― 重層する時空間
日時:4月18日(土)⇒延期 2021年1月11日(月・祝)
⇒再延期 2021年度開催予定
講師:南明日香 相模女子大学教授
『日和下駄』(1915年)の東京は、荷風の土地への感性や経験、広い教養に基づいて重層的に語られている。その世界を、館所蔵の直筆訳稿などを参照しつつ読み味わいます。
芥川龍之介「雛」の銀座「煉瓦通り」―「紺珠十篇の中」という懐かしいお話から小説へ
日時:5月16日(土)⇒延期 2021年2月27日(土)
⇒再延期 2021年度開催予定
講師:庄司達也 横浜市立大学教授
芥川龍之介の「開化期もの」の傑作「雛」を、「明治」と題された未定稿を傍らに置いて読み解きます。明治初頭の「銀座」を舞台とした、「開化」に翻弄された家族の物語です。
夏目漱石 ― 作品に描かれた東京市外
日時:6月13日(土)⇒延期 2021年3月20日(土・祝)
⇒再延期 2021年度開催予定
講師:中島国彦 早稲田大学名誉教授
山の手に住んだ漱石は、作品に東京の市外を何度か登場させている。漱石書簡をみると、宛先の門下生の住所には、東京市外も多い。「三四郎」「こゝろ」関連資料などを通して、漱石における東京市外の持つ意味を考える。
後期
木下杢太郎『食後の唄』を読む ―〈パンの会〉の青春東京地誌
日時:9月19日(土)
⇒延期 2021年度開催予定
講師:林廣親 成蹊大学教授
明治末文学史に芸術至上主義の名を留める〈パンの会〉の記念碑というべき詩集をひもとき、江戸の面影を残した東京を舞台とする都会詩の名作を、地図や写真を参照しながら読み解き味わっていきたい。
三島由紀夫『鏡子の家』の東京、そしてニューヨーク
日時:10月17日(土)
⇒延期 2021年度開催予定
講師:井上隆史 白百合女子大学教授
「現代青年の物語を書くことによって、現代の壁画を描こうと思った」として三島が世に問うた『鏡子の家』(昭和34年刊)。「雪解け」と呼ばれる冷戦緩和期の日本と世界の一断面を鮮やかに描いた問題作の創作の秘密を探ります。
浅草文芸への誘い ― 川端康成『浅草紅団』とタウン誌「月刊 浅草」を結ぶ点と線
日時:11月21日(土)
⇒延期 2021年度開催予定
講師:金井景子 早稲田大学教授
川端康成の『浅草紅団』は、浅草の街おこしに二度寄与した。最初は関東大震災後、二度目はオリンピック後の不況の時期である。タウン誌「月刊 浅草」をひもときつつ、その意義を考える。
※開催時間はすべて14:00~15:30
受講料・申込方法
受講料
全期間(6回)10,500円(会員9,500円)
前期または後期5,300円(会員4,800円)
1回のみ2,200円(会員2,000円)
※チケット送料は当館が負担いたします。
申込方法
(現金書留)
便箋・メモ用紙等に住所・氏名・電話番号および受講期間(1回の場合は希望月も)を明記の上、受講料とともに、
〒153-0041 目黒区駒場4-3-55 日本近代文学館「資料は語る」係へお送り下さい。
(郵便振替)
通信欄に講座名「資料は語る」と受講期間(1回の場合は希望月も)を明記の上、下記の口座へ受講料をお振込み下さい。
口座番号:00140-0-47730 口座名:公益財団法人 日本近代文学館
※定員に達しない場合、当日券を販売いたします。
下記フォームから資料請求が可能です。講座チラシと郵便振替用紙をお届けいたします。