生きた、書いた 女性文学者の手紙―鮮烈に生き、文学に命を賭した女性たち―


編集:中村稔

「書く」ことを貫き、ひたむきに生きた女性文学者たちの姿を、手紙を中心に原稿や書画、愛用品などをまじえ展観します。

部門構成と主な出品資料

第1部 書くことの悩みとよろこび

九条武子肖像

九条武子肖像

・野上弥生子から大岡昇平へ(昭和55年12月12日)
・夏目漱石から野上弥生子へ(明治40年1月17日)…特別出品
・九条武子から佐佐木信綱へ(大正9年7月1日)
・片山廣子から佐佐木信綱へ(明治42年8月14日)
・尾崎翠から高見順へ(昭和8年9月13日)
・矢田津世子から高見順へ(昭和9年6月23日)
・岡本かの子から亀井勝一郎へ(昭和13年10月13日)
・大田洋子から濱本浩へ(昭和22年5月29日)

第2部 生きることのつらさ

生田花世から生田春月へ(大正3年2月11日)…春月から結婚を申し込まれ「あなたの手に属するか、女中になるか…」

生田花世から生田春月へ(大正3年2月11日)…春月から結婚を申し込まれ「あなたの手に属するか、女中になるか…」

・素木しづから上司小剣へ(大正5年11月5日)
・田村俊子から佐多稲子へ(昭和20年2月3日)
・生田花世から生田春月へ(大正3年2月11日)
・与謝野晶子から深尾須磨子へ(大正11年12月14日)
・大塚楠緒子から佐佐木信綱へ(明治33年6月4日)
・柳原白蓮から清水谷房子へ(年月日不明)
・長谷川時雨から中村武羅夫へ(昭和13年5月15日)
・深尾須磨子から逆井尚子へ(昭和38年2月23日、5月27日)

第3部 友情と励ましのなかで

火鉢を囲む女性作家4人(左から林芙美子、宇野千代、吉屋信子、佐多稲子)

火鉢を囲む女性作家4人(左から林芙美子、宇野千代、吉屋信子、佐多稲子)

・宇野千代から佐多稲子へ(昭和57年7月9日)
・円地文子から平林たい子へ(昭和26年9月1日)
・吉屋信子から中村武羅夫へ(昭和11~13年)
・三宅花圃から樋口一葉へ(明治25年7月2日)
・林芙美子から網野菊へ(昭和[25]年8月21日)
・佐多稲子から畔柳二美へ(昭和22年4月8日)
・宮本百合子から池田小菊へ(昭和19年1月11日)
・壺井栄から佐多稲子へ(昭和26年8月8日)