愛の手紙―友人・師弟篇―
監修:十川信介・中村稔
「愛の手紙」の姉妹篇として、近代の文学者たちの友人間、師弟間のさまざまな交流を鑑賞します。
部門構成と主な出品資料
第1部〈友人篇〉
・樋口一葉筆写の斎藤緑雨書簡「親しき人の間にも必らずよく秘密を保たるべき…」
・萩原朔太郎の室生犀星宛「いよいよ僕の個人雑誌を出すことにした…」
・高村光太郎の水野葉舟宛「ちゑ子を後に残して帰って来る時は流石の小生も涙を流した…」 など
友への最後の手紙でもある弔辞は、
・菊池寛から芥川龍之介へ
・川端康成から谷崎潤一郎へ など
第2部〈師弟篇〉
・樋口一葉の半井桃水宛へ「うもれ木」と「たま襷」の構想を相談
・夏目漱石から門下の森田草平へ厳しくも温かい「煤烟」批評
・北条民雄宛 川端康成書簡からは病と闘う者への深い思いやりが感じられる
・佐佐木信綱をめぐる木下利玄、柳原白蓮ら弟子たちの手紙 など