年誌20号刊行しました

2025.03.20

2025年3月、年誌20号を刊行いたしました。

文学館の所蔵資料紹介の機会を増やすため、「日本近代文学館年誌―資料探索」という紀要を年に一冊刊行しております。
文学者の書下ろしエッセイ、館蔵資料を用いた論考、未発表資料の翻刻と解説を収録。お申し込みは文学館まで(一般1040円/会員880円)。
バックナンバーもあります。「文学館年誌―資料探索」ページ

20号目次

◆エッセイ
大塚奈奈絵 日本研究司書とちりめん本
アーロン・ジェロー 海を渡るアーカイブ
――イェール大学の土本典昭コレクション
尾崎名津子 研究言語と資料言語
和田敦彦 シンガポール国立図書館の「近代兵書」
和田博文 ZOOMと国際共同研究・教育
◆アメリカ・ヨーロッパ・東アジアの資料探索
マクヴェイ・山田・久仁子 北米の日本コレクションと東アジア図書館協議会CEAL(Council on East Asian Libraries)
ウィリー・ヴァンドゥワラ、アリアン・ファンデルウェルフ ヨーロッパにおける日本語の資料
高潔 上海図書館所蔵の旧日本語文献
呉佩珍 台湾における戦前の日本語雑誌と資料デジタルアーカイブ
兪在真 研究の自由競争時代を告げるデジタルライブラリー
◆論考
河野龍也 佐藤春夫「奇談」の成立
――台湾開拓者・松原次郎の最期
中野綾子 蔵書の歴史を読む
――ハノイフランス極東学院・日本近代文学関連書籍にみる日本・フランス・朝鮮
西村将洋 ロンドンの近代日本語メディア
――雑誌「日英新誌」と19-20世紀転換期の日英交流史を読む――
江種満子 農民文学作家・犬田卯の未発表小説「木崎村」(213枚)の位置
――木崎村小作争議を描く視座と持論の「農民自治」との間――
田坂憲二 吉井勇の大賀渡宛書簡をめぐって
◆資料紹介
高安国世宛 野間宏/富士正晴書簡