『慟哭 3・11 東日本大震災 文学館からのメッセージ』刊行


2024年2月20日発売

日本近代文学館では2013(平成25)年以降、2月~3月の期間に展覧会「震災を書く」を開催し、東日本大震災や原発事故に寄せる現代の文学者の思いを、ご揮毫作品とともにご紹介してきました。亡くなられた方々への追悼と、震災の記憶を風化させてはならないと願う心から、現代の文学者の、震災にまつわる多彩な表現を収集・展示・保存してきました。
このたび、10年にわたる展覧会の記録として、書籍『慟哭 3・11 東日本大震災 文学館からのメッセージ』を刊行いたしました。詩人・歌人・俳人を中心とした文学者によるご揮毫作品をフルカラー図版にて掲載。また、展覧会に寄せるご揮毫者のエッセイ、木村朗子氏による書き下ろしの論考「いまを描く震災後文学の立つところ」も収録しています。

当ホームページWEBショップからご注文いただけます。

本書は全国の書店等でも販売中。
ぜひこの機会にお求めください。

編者:日本近代文学館
発行:青土社
判型・製本:A5判フルカラー・188 頁
価格:2,200円+税
ISBN:978-4-7917-7627-6

目次

刊行にあたって 中島国彦
序 
中村稔

2012年度
金子兜太/馬場あき子/中村稔/稲葉真弓

2013年度
岡野弘彦/岡井隆/栗木京子/米川千嘉子/浦河奈々/高木佳子/菅原和子/宇多喜代子/黒田杏子/高野ムツオ/長谷川櫂/照井翠/中村稔/高橋順子/小池昌代

2014年度
馬場あき子/高野公彦/伊藤一彦/東直子/梶原さい子/中村稔/高橋順子/季村敏夫

2015年度
黒田杏子/小澤實/小川軽舟
【エッセイ】 照井翠「漂流者」
中村稔/平田俊子/秋山公哉/和合亮一/小島ゆかり
【エッセイ―展覧会に寄せて】 小島ゆかり「言葉は残る」
本田一弘

2016年度
永瀬十悟/中村稔/伊藤悠子
【エッセイ―展覧会に寄せて】 伊藤悠子「この頃思うこと」
黒瀬珂瀾

2017年度
中村稔/白石かずこ/若松丈太郎/和合亮一/長谷川櫂/照井翠/黛まどか
【エッセイ】 黛まどか「福島讃歌」
栗木京子/小島ゆかり/高木佳子/奥野修司
【エッセイ―展覧会に寄せて】 奥野修司「見えない悲しみ」
いとうせいこう

2018年度
高野ムツオ/正木ゆう子/駒木根淳子/中村稔/金時鐘
【エッセイ―展覧会に寄せて】 金時鐘「原発破綻を題材にしてきて」
藤井貞和/熊谷達也/米川千嘉子

大阪北部地震(2018年6月18日)に寄せて
香川ヒサ/曾根毅

北海道胆振東部地震(2018年9月6日)に寄せて
山田航/三角みづ紀

2019年度
中村稔/齋藤貢/花山多佳子/川野里子/大口玲子/本田一弘/永瀬十悟

台風19号による豪雨災害(2019年10月)に寄せて
宮坂静生
【エッセイ―展覧会に寄せて】 宮坂静生「子規の海嘯(つなみ)・一茶の洪水」

2020年度
中村稔
【エッセイ―展覧会に寄せて】 齋藤貢「3・11文学館からのメッセージ展に寄せて」

2021年度
三枝昻之/永田和宏
【エッセイ―展覧会に寄せて】 永田和宏「死は「数」ではない」
今野寿美/道浦母都子/坂井修一/西村和子/柏原眠雨/関悦史/佐伯一麦/中村稔

【論考】いまを描く震災後文学の立つところ  木村朗子

あとがき 山崎一穎
展示記録
収録作家一覧
掲載資料寄贈者、協力者