新収蔵資料展


2023年12月2日(土)~2024年3月30日(土)開催

開館時間 午前9時30分~午後4時30分(入館は午後4時まで)
観 覧 料 一般300円(20名以上の団体は1人200円)
中学生・高校生100円
休 館 日 日曜日・月曜日・12/27(水)~1/4(木)・
1/9(火)・1/25(木)・2/12(月)~2/17(土)・3/28(木)
* 1/8(月・祝)・2/23(金・祝)・3/20(水・祝)は開館
編集委員 栗原敦・林淑美

 

本展について

日本近代文学の多彩な実りは、様々な困難を越えて私たちのもとへ届けられてきたものであることは言うまでもありません。当館は、これら表現者たちの創造の営みを証し、後に伝えるべき諸資料の収集と保存、公開を願って設立されました。

収蔵資料の多くは、文学者、出版関係者や研究者、そのご遺族をはじめとする方々のご寄贈によっていますが、時代やジャンル、書籍、雑誌、草稿等の肉筆類など、多岐にわたります。

昨年に引き続き、今回も、近年収蔵されました諸資料の中から、出来るだけ多様な拡がりを紹介できますように、冒頭の「寄託」資料も含めた、作家の書簡、草稿をはじめとして、展示コーナーごとの、「詩歌」といったジャンルや、「翻訳とその周縁」といった、内容の共通性など六つのテーマによるまとまりを工夫しました。生き生きとした創造の現場に触れていただけますよう、心から願っております。

(編集委員 栗原敦)

 

●部門構成

森鷗外(腰弁当)「人形」原稿
島崎藤村「一葉女史について」原稿
大江健三郎「性的人間」原稿
正岡子規 関飄雨宛書簡(寄託)

 

文庫・コレクション

坂上弘文庫より「ある秋の出来事」「故人」原稿、日比谷高校時代の同人雑誌
竹盛天雄文庫より 永井荷風 青山虎之助宛はがき、雑誌「秀才文壇」 ほか

 

芥川賞・直木賞 受賞浄書原稿

芥川賞 高山羽根子 李琴峰 石沢麻依 高瀬隼子 井戸川射子 市川沙央
直木賞 馳星周 西條奈加 佐藤究 澤田瞳子 今村翔吾 窪美澄 千早茜

 

詩歌

木俣修 書画「いつまでつゞくわかきふたりの抱擁ぞレマン湖の水も昏れてしまひぬ」
上田敏雄「薔薇物語」原稿
長田弘「世界は一冊の本」原稿
「詩の雑誌 midnight press」 ほか

 

翻訳とその周縁

丸谷才一『ユリシーズ』訂正書込み本
高安國世「ドゥイノの悲歌」(リルケ)訳稿
竹内道之助「クローニン全集推薦のことば」手入れ稿
澁澤龍彦 伊藤海彦宛書簡 ほか

 

創作と思索と

椿實 歌稿ノート
島崎蓊助 スクラップブックと思索ノート ほか

 

作家の書画 

※2024年2月10日(土)まで、2月20日(火)~「震災を書く」展に展示替えとなります

室賀文武短冊 窪田空穂色紙 北園克衛書軸
草野心平書画 与謝野寛・晶子書軸 福永武彦「草花同定帖」原本 ほか