『教科書と近代文学 「羅生門」「山月記」「舞姫」「こころ」の世界』
2021年6月10日発売
当館では2017年以来、高校教科書の定番教材をとりあげる夏の企画展シリーズ「教科書のなかの文学/教室のそとの文学」を開催し、多くの生徒さんや先生方、文学ファンの皆様にご来場いただきました。
これまでとりあげてきた芥川龍之介「羅生門」、中島敦「山月記」、森鷗外「舞姫」にくわえ、今夏開催する夏目漱石「こころ」でいわゆる“定番教材四天王”がすべてそろうこととなりました。
6月26日からの「こころ」展開催に先立ち、これらの内容をまとめた一冊『教科書と近代文学 「羅生門」「山月記」「舞姫」「こころ」の世界』を秀明大学出版会から刊行いたします。
展覧会編集委員の専門家の皆様に書き下ろしていただいた解説を豊富な資料写真や作者の肖像とともにお楽しみいただければさいわいです。
また、特別インタビューでは、高校国語教師としての経験がおありの作家・北村薫さんに四作品の魅力に加え、近代文学を学ぶ大切さと教える楽しさについてお話しいただいております。
本書は全国の書店等でも販売いたします。
ぜひこの機会にお求めください。
編者:日本近代文学館
発行:秀明大学出版会
判型・製本:A5判・上製136 頁
装幀:真田幸治
価格:2,000円+税
ISBN:978-4-915855-44-3
目次
『教科書と近代文学』刊行にあたって 坂上 弘
はじめに 教科書で読む文学作品は何をもたらすのか 中島国彦
第1章 芥川龍之介「羅生門」 庄司達也
第2章 中島敦「山月記」 山下真史
第3章 森鷗外「舞姫」 須田喜代次
第4章 夏目漱石「こころ」 中島国彦
《北村薫さんインタビュー》良き羅針盤としての教科書
あとがき 安藤 宏